病院で血液検査する場合は、前日の夕食後から絶食し、朝一番に空腹の状態で静脈血を採取して、酵素法による自動分析器にかけて測定します。

 

糖尿病の人が自己血糖管理に用いる簡易血糖測定器で血糖値を測る(血糖自己測定=SMBG)場合は、指先や耳たぶの毛細血管で測ることが多いです。

 

血糖値は採取する血液によっても異なります。
動脈や毛細血管での血糖値は静脈よりも10〜20mg/dl高くなるので、自分で血糖値を測ると
病院で測った血糖値よりも少しは高くなるでしょう。

 

健康な人の基準値
空腹時血糖…70〜109mg/dl
食後2時間血糖…140mg/dl未満
食事をとると、炭水化物が吸収され、ブドウ糖となって血液中に出てくるので、食後の血糖値は食前よりも高くなります。健康な人でも一日の血糖値は70〜130mg/dlの間を変動しており、食事の前と後では大きな差があります。
 
糖尿病の基準
・早朝空腹時血糖値が126mg/dl以上、または食後血糖値が200mg/dl以上であれば、糖尿病の疑いが濃厚です。その場合はブドウ糖負荷検査(GTT)、併せて血中インスリン活性検査を行ないます。正常型・境界型・糖尿病型の判定を行ない、糖尿病型であれば、合併症の有無を調べるため、眼底検査や尿タンパク、神経の検査も受けます。

 

【HbA1c(グリコヘモグロビン)とは
HbA1cは赤血球の中で体内に酸素を運ぶ役目のヘモグロビンと、血液中のブドウ糖が結合したものです。
糖化ヘモグロビンともいい、血糖値が高いほどグリコヘモグロビンが形成されてやすくなりますので、糖尿病の人では血液中に顕著な増加がみられます。
ヘモグロビンの寿命は約4ヶ月であるため、HbA1cの値を調べれば、過去1〜2ヶ月の血糖の平均的な状態を知ることができます
通常は、糖尿病を治療している人の血糖コントロールの様子を知るために実施されています。
血糖値が検査前の食事や飲酒、検査の時間によって常に変動するのに対し、HbA1cは過去1〜2か月の平均値なので安定しています。
一般的に最も用いられているHPLC法(高速液体クロマトグラフィ法)では4.3〜5.8%が基準値となっています。検査直前に大食しても絶食しても、正常ならこの範囲を超えることはありません。
血糖値が糖尿病型の場合、HbA1cが6.5%以上か、糖尿病の典型的症状(多飲、多尿、口渇、体重減少)か糖尿病性網膜症があれば、糖尿病と診断されます。

 

 

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